連休の月曜日、春分の日
「茶道資料館友の会茶会」に伺いました。
東山七条の通称 女坂を上がったところに「豊国廟」があります。
梅が満開でした。
その「豊国廟」へ向かう石段の下に
「桐蔭席」があります。
【桐蔭席】
住所 : 京都市東山区今熊野北日吉町
(東山七条より豊国廟参道を東へ800m)
格式のあるお席ですが
茶道資料館の友の会に入っておきますと
こちらで行われる茶会に参加することができます。
一度、「桐蔭席」に伺いたいなぁと思い
今年度は年会費3,000円を支払いまして 正会員になりました。
楽しみにしていた「友の会茶会」ですが
大変 人気がありますから
申し込みは初日にハガキが届くようにすることが必至になります。
今年は、その上に抽選もあったのですが
運よく 春分の日のお席に行くことが出来ました。
(今年は 20日・21日の各日、定員100名)
私は受付時間14時〜15時とご案内に書いてありましたから
ちょうど14時に伺いました。
なんと!!
私の後に受付された方は たった1人
待合でお話ししていたら
みなさん〜 早く行ったら、早く受付してもらえると聞いてたから・・・と言われていました。
待合では、お隣同士になった 大阪や岡山から来られた方と仲良くなりました。
で、
もちろん、私が入りましたのは最後のお席となりました。
お席入りは15時30分ごろでした。
藁草履を履き、お庭を通って、蹲を使い、躙り口から茶席へ
お庭には馬酔木が咲いておりました。
四畳半台目の濃茶席のご亭主は 中村宗哲さん
お茶の担当は金澤社中さん
釣棚にはお母様で先代の宗哲さんの利休形中棗が飾れていまして、
母が見守ってくれているようで
なんとか、亭主を務めさせていただけます・・・と言われていたのが素敵でした。
三客めに座ららせていただいたので
主茶碗でお茶をいただきました。
手の中に すっぽりと馴染む「赤楽」、美味しいお茶がいただけました。
そして、またまた、お庭を通って
薄茶席へ
広間の薄茶席のご亭主は諏訪蘇山さん
姉妹で釜を掛けられてます。
お手伝いに宗哲さんのご主人もいらっしゃいました。
次客になった、私のお茶碗は仁清作「三玄院天目」でした。
素敵なお道具がいっぱいですが
平等院古材を使った宇治橋蒔絵の炉縁と
真塗の長板に置かれた「絵高麗柳文」の水指が印象に残りました。
持ち帰って写したお菓子は「亀屋伊織」さん
(ちょっと、蝶が崩れていますがご容赦を)
最後は椅子席で「たん熊」さんの点心をいただきました。
椀物 朱色に金の雲錦手のお椀に海老真薯
お酒 羽田酒造 大吟醸「熊彦」
向付 鯛の昆布締め 蕗の薹包み
縁高には豆ご飯、菜の花の胡麻和、鰆の味噌漬など
ご馳走がたくさん 詰められていました。
ほんとうに楽しませていただきました。
おおきに。
次々と素敵なお道具の説明がありました。
これが、覚えることが出来ず、みなさんで尋ね合ったりするのですが・・・
記憶力の無さに困っておりましたら
帰り際に封筒に入った会記をいただくことが出来ました。
ほっ。
忘備録として会記もアップしておきます。
《濃茶席》主 中村宗哲
・寄付
床 藤村庸軒茶杓消息 初代宗哲宛
・濃茶席
床 玄々斎「子能継父業」
花
花入 利休所持古銅桃尻写 四代宗哲
敷板 利休形溜蛤端薄板 十二代宗哲
香合 古染付 二匹馬絵屏風箱
釜 尻張 与次郎
炉縁 大徳寺古材
水指 利休形手桶 初代宗哲
茶入 遠州高取 銘 鶴首 黒田家伝来
茶杓 七十六叟 共筒 初代宗哲
茶碗 赤楽 銘 遠浦帰帆 一燈
蓋置 青竹
建水 木地曲
御茶 鵬雲斎好 都華の昔 岸松園詰
菓子 春菊 とらや製
器 仙叟好 七宝透縁高 十三代宗哲
《薄茶席》主 諏訪蘇山
床 円能斎筆 「對春山」
花 福和内椿
花入 青磁竹節耳付 二代蘇山
敷板 利休形真塗矢筈 七代宗哲
風炉先鵬雲斎好 桐向鳳凰丸文錦 吉兵衛作
釜 丸 浄雪作
炉縁 宇治橋蒔絵 平等院古材 十一代宗哲
長板 真塗 三代宗哲
水指 絵高麗柳文 初代蘇山
薄器 青海波蒔絵溜大棗 十二代宗哲
茶杓 玄々斎作 歌銘
〜茶の手前やはらかなれや宇るし筆
かたくなりては人もこのまず〜
茶器 黄伊羅保 銘 わかな
蓋置 青瓷さざえ 四代蘇山
建水 溜曲 宗哲
御茶 方寸 岸松園詰
菓子 蝶・蕨 亀屋伊織製
器 瓜紅四方盆 十三代宗哲
莨盆 あらめ櫛形小 八代宗哲
火入 こうろ釉 弘入
莨入 畳紙 吉兵衛
煙筒 南鐐 清右衛門
《点心席》
床 坐忘斎筆 「松無古今色」
短冊掛 亀青海波蒔絵 五代宗哲
床脇 青瓷菊文香合 聖徳太子千三百年遠忌記念 久邇宮殿下御注文 初代蘇山