利休忌 大徳寺さんの月釜
大徳寺さんでは 千利休さんの月命日
28日に釜が懸けられます。
王林院さんで釜を懸けるのでお時間があれば どうぞとの嬉しいお誘いに
日曜日に 出掛けて来ました。
王林院さんは大徳寺塔頭の中でも
南西の端っこにあります。
普段は拝観謝絶です。
門には「懸釜」と書かれた札がかかっていますが
静かでお茶会をされているような気配はありません。
それでも、奥へと進んで行くと
受付のある本堂には たくさんの方がお席を待っておられました。
受付で名前を記帳し、1,000円をお供えしました。
受付の方が、
次の次のお席入りになります と言われました。
待ち時間が長いかなと思いましたが
本堂の縁に座り、お庭を眺めて待つ時間は
気持ちよく 優雅に流れていきました。
本堂前庭
お席入りは、路地草履を履いて
お庭を通って行きます。
朝から、霧雨のような雨が降っていましたので
一段とお庭の緑が鮮やかです。
席主さんが表千家の方ですが
私は裏千家をお稽古しておりまして、こちらの作法は何も知らないわけでして・・・
ところが、恐ろしいことに次客というお席に座らせていただきました。
そんなお席で楽しくお茶を飲めましたのは
席主の山口さんとお正客の方が配慮して下さったからと感謝しております。
そして、お濃茶席でしたので、なんと!!
主茶碗でお茶をいただけました。
瀬戸唐津の皮鯨手のお茶碗です。
やや浅く広がった口、乳白色の地に口周りには鯨の皮のような黒い釉が使われています。
お濃茶の緑が乳白色のお茶碗に映えます。
お席での写真がないのが残念ですが
本席には宗旦筆のお軸
待合のユーモラスな雷様のお軸は、小堀遠州の三男 小堀権十郎
花入は、宗旦四天王の1人 杉木普斎作
香合も、同じく 四天王の1人 藤村庸軒好みで 初代宗哲作
茶杓は 春日大社の神人の家に生まれた茶人 久保長闇堂の作
金輪寺の茶入は 長闇堂の所持していたものだそうで、
袋物師をしていた長闇堂の作ったお仕覆が添えてありました。
お仕覆には 大きな蝶の文様が左右に1匹づつ、
なんと大胆な柄でしょう。
色あせてきていますが、本当は
鮮やかな色だったのでは・・・
いえ、シックな蝶だったのかも・・・
江戸の始めを生きた茶人達の心に触れられた様な気分になりました。
ちなみに、お菓子は 羽二重がふんわりとした口溶け
御製 聚洸さん 銘「胡蝶」
お茶は 御詰 二条柳桜園 銘「祥雲の昔」 でした。
京都のお寺さんなどでは
臨時会費をお支払すれば参加できるお茶会が あちこちで行われています。
通常は非公開の寺院を拝見でき、お茶のお道具も拝見でき
美味しいお菓子にお抹茶までいただける
素晴らしい
お茶の作法がわからなくっても
思い切って一歩を踏み出す価値ありですね。
来月、8月28日は
残念ですが釜は懸りません。
9月に出掛けて下さいませ。
28日に釜が懸けられます。
王林院さんで釜を懸けるのでお時間があれば どうぞとの嬉しいお誘いに
日曜日に 出掛けて来ました。
王林院さんは大徳寺塔頭の中でも
南西の端っこにあります。
普段は拝観謝絶です。
門には「懸釜」と書かれた札がかかっていますが
静かでお茶会をされているような気配はありません。
それでも、奥へと進んで行くと
受付のある本堂には たくさんの方がお席を待っておられました。
受付で名前を記帳し、1,000円をお供えしました。
受付の方が、
次の次のお席入りになります と言われました。
待ち時間が長いかなと思いましたが
本堂の縁に座り、お庭を眺めて待つ時間は
気持ちよく 優雅に流れていきました。
本堂前庭
お席入りは、路地草履を履いて
お庭を通って行きます。
朝から、霧雨のような雨が降っていましたので
一段とお庭の緑が鮮やかです。
席主さんが表千家の方ですが
私は裏千家をお稽古しておりまして、こちらの作法は何も知らないわけでして・・・
ところが、恐ろしいことに次客というお席に座らせていただきました。
そんなお席で楽しくお茶を飲めましたのは
席主の山口さんとお正客の方が配慮して下さったからと感謝しております。
そして、お濃茶席でしたので、なんと!!
主茶碗でお茶をいただけました。
瀬戸唐津の皮鯨手のお茶碗です。
やや浅く広がった口、乳白色の地に口周りには鯨の皮のような黒い釉が使われています。
お濃茶の緑が乳白色のお茶碗に映えます。
お席での写真がないのが残念ですが
本席には宗旦筆のお軸
待合のユーモラスな雷様のお軸は、小堀遠州の三男 小堀権十郎
花入は、宗旦四天王の1人 杉木普斎作
香合も、同じく 四天王の1人 藤村庸軒好みで 初代宗哲作
茶杓は 春日大社の神人の家に生まれた茶人 久保長闇堂の作
金輪寺の茶入は 長闇堂の所持していたものだそうで、
袋物師をしていた長闇堂の作ったお仕覆が添えてありました。
お仕覆には 大きな蝶の文様が左右に1匹づつ、
なんと大胆な柄でしょう。
色あせてきていますが、本当は
鮮やかな色だったのでは・・・
いえ、シックな蝶だったのかも・・・
江戸の始めを生きた茶人達の心に触れられた様な気分になりました。
ちなみに、お菓子は 羽二重がふんわりとした口溶け
御製 聚洸さん 銘「胡蝶」
お茶は 御詰 二条柳桜園 銘「祥雲の昔」 でした。
京都のお寺さんなどでは
臨時会費をお支払すれば参加できるお茶会が あちこちで行われています。
通常は非公開の寺院を拝見でき、お茶のお道具も拝見でき
美味しいお菓子にお抹茶までいただける
素晴らしい
お茶の作法がわからなくっても
思い切って一歩を踏み出す価値ありですね。
来月、8月28日は
残念ですが釜は懸りません。
9月に出掛けて下さいませ。
- 2015.06.30 Tuesday
- 京都のええとこ
- 23:54
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- by 織文意匠鈴木