昨日の朝、
お店に 陶芸家の木村好博さんがお見えになったようです。
にこやかな笑顔が素敵な方です。
「家内が大徳寺さんの僧堂でお茶席のお手伝いに入ってるので
良かったらお茶を飲みに寄って下さい。」とお声を掛けて下さいました。
専務がお話したのですが…
どういったお茶席なのかが、今一つ分からず
とりあえず行けばわかるよと言う専務でした。
大徳寺さんの 隣に店があるのですし、
お茶は大好きですから
お言葉に甘えて、お席へと出掛けて来ました。
僧堂の前まで行ってみますと
〜彼岸会大施餓鬼修行〜と書かれていました。
春と秋の彼岸の入りに「餓鬼に施す」 総供養大餓鬼をされるそうで
法要、法話が行われます。
こちらの僧堂は雲水さん達が修業をされている専門の道場です。
普段は公開されていません。
特にお茶席とは書かれていませんが
静かな大徳寺の境内で 何人かの方々が僧堂へと入って行かれていますから
続いて入って行きました。
お堂では11時から行われるお彼岸の法要の準備がされていて、
雲水さんのご給仕でお斎を頂かれてる方もおられます。
法要の受付でお斎をお願いすれば 1,000円で
朱塗りのお膳で運ばれるお斎を頂けるそうです。
入り口に おられた雲水さんにお聞きすると
お堂の左奥にお茶席と書かれた立札を教えて下さいました。
お茶室の待合に入ってみると、
受付などはなく
ちょど、お席へと入っている方がおられました。
「まだ、お席ありますよ。」と声を掛けていただいて
お詰めの席に滑り込みました。
お隣に座られた方は 年2回のこのお席を楽しみにされているそうで、
お茶席だけなら お接待だから無料よとか、お裏さんと 表さんが順番でお手伝いされるのよ…
と いろいろお話を聞かせていただきました。
お彼岸のお参りに来た方やお茶席を楽しみに来た方、
いろんな方が一緒にお茶をいただくお席でした。
お席では、半東に入られた 木村さんの奥様とも お話ができました。
半東さんが「作法気にせず」とか、「足も崩して下さいな」とお声を掛けられ、
お話し上手で とっても和やかなお席でした。
お席ではご主人の木村好博さんのお茶碗も使われていました。
主茶碗は 深い桃の色をした天目茶碗。
お軸は 当代の管長さんが書かれた
「花無心招蝶(はなむしん ちょうをまねく)」
お菓子は 松屋常盤さんの味噌松風 と 一休さんの大徳寺納豆でした。
私が頂戴したお茶碗は 一服めは お点前されている方が羊歳だそうで 羊の絵が描かれたお茶碗
二服めは 桃の形をしたお茶碗に桜が描かれたお茶碗
素敵なお茶室で美味しいお菓子とお茶、幸せな時間でした。
仕事の合間に せかせかと出掛けてしまい、
法要にも法話にも参加できずに残念でした。
始めて寄せてもらいましたが、年2回の法要は
どなたでも参加できるそうです。