「京の年中行事 吉例顔見世興行 南座」 で 「花萬さんのお弁当」

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    この年末、
    久し振りに 「吉例顔見世興行」を見せてもらいに行きました。


    今年の興行は
    六代目中村勘九郎さんの襲名披露ということもあり、注目が集まっていました。
    南座にての興行中にお父様の 中村勘三郎さんがご逝去されました。
    ご冥福と
    勘九郎さんと中村一門の これからの活躍をお祈り申し上げます。






    客席には 着物姿の方も多く、
    呉服業界にてお仕事させていただいている私には嬉しいかぎりです。


    昨夜はクリスマスということもありまして、
    「関取千両幟」のなかで 舞台転換のときに囃方の三味線の方が
    「ジングルベル」を弾かれたりして
    客席は盛り上がっていました。





    歌舞伎の観劇の楽しみの一つは
    幕間のお弁当です。




    なんだか、バタバタしたまま 南座に向かいましたので
    今回は 南座内にあります 「花萬」さんのお弁当にしました。
    席が2階でしたので
    開演前にお金も払ってお願いしておきました。
    幕間に「花萬」さんに取りに行きお席で頂戴しました。

    「花萬」
    京都府京都市東山区四条大橋東詰中之町 南座2F
    定休日  :不定休




    お弁当の掛け紙が 南座らしいですね。






    六つに仕切られたお弁当。
    こちらは、2,000円でした。


    お刺身は保冷材も使われていて 冷たくって美味しいかったです。






    楽しい舞台と美味しいお食事。
    至福の時を過ごさせていただきました。


    ご馳走さんでした。


    大原 「卯菴(うあん)」さん 

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      京都の街中から
      車で 30分ほど走った 大原の里に 「大原  卯菴」さんがあります。


      1日に 1組だけ、お客さんを とられ、
      お茶事形式でお料理とお茶をいただけると お聞きしていました。
      お値段も高いそうですし、
      私には 敷居の高いお店と思っていました。




      そんな私に、
      「大原 卯菴」さんでの お昼を ご一緒しましょうとお誘いが。




      12月8日に行ってまいりました。 


      「大原  卯菴」
      京都市左京区大原戸寺町108
      一日一組で茶懐石を楽しめる
      完全予約制




      朝から着物に着替えて、皆様と待ち合わせです。
      お茶事といえば お酒もでますので
      タクシーで 大原へと向かいました。




      八瀬を抜けて行くと、 土井の柴漬け屋さんがあります。
      それを越えて橋を渡り、
      次の右へ入る細い道を行くと 「大原 卯菴」さんが右手に見えてきます。



      特に、看板などもありませんから見過ごしてしまいそうです。
      街中では 良いお天気でしたが
      北に向かうにつれ 時雨はじめ、 お店に着いたときには 冷たい雨でした。

      ohara2[1].jpg


      玄関右手の寄付にて 道中着を脱ぎ荷物をまとめて準備をします。
      雨が降っていたので
      路地笠をお借りして 待合へと進みました。
      実は、私は 路地笠を使ったのは これが初めてでした。
      知っていても
      使ったことがないものって結構ありますよね。
      良い経験になりました。






      こちらは、待合です。
      床には 弁財天と彫られた 擬宝珠(ぎぼし)が飾られていました。
      弁財天さんのお使いが 蛇なので、
      来年の干支 「巳」と かけて飾らしてもらいましたと ご店主の寺井さんが言われていました。

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      待合で、お白湯をいただいて
      お料理をいただく 広間に移りました。

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      この頃には、
      雨が上がって 日が射してきました。






      こちらが、 広間になります。


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      ご店主の寺井さんが 出てこられて挨拶されました。



      お料理は
      三千家を表す 3羽の鶴が 松・竹・梅の枝をくわえた お盆に
      向付と杯をのせて、1人づつに 運ばれてきました。
      お茶事の作法で皆さん受け取り
      お酒ををいただいて、 お料理に 口をつけました。



      お正客と 寺井さんが色々と話をしながら、
      寄付・待合・広間の 室礼(しつらい)について、お料理や器について説明してくださいます。
      茶の湯の世界は奥が深く、
      何も知らない私には とても勉強になることばかりでした。



      どなたも、カメラを持ち込まれていず、
      雰囲気も写真を撮れる感じでなかったので ほとんど写真がありません。
      ごめんなさい。






      たまたま、撮りました こちらは八寸。


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      12月に入っても 
      綺麗な紅葉の葉が あるんですね。




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      目にも美しく、美味しいお料理の数々でした。




      お料理が一段落すると
      お茶室に移動して お薄をいただきます。




      路地を通り抜け、奥に見えているのが お茶室「如春」です。







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      紅葉の季節には 遅かったのですが、
      お庭の 散紅葉も 素敵です。


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      お茶室では お正客さんだけでなく、
      皆さんが 主茶碗のように 由緒のあるお茶碗でいただけます。

      一椀づつ、説明してくださいます。
      掛け軸、お道具、茶室の造りなど お話はつきません。







      お茶をいただきましたら
      路地を通って、母屋に戻ります。
      今度は、囲炉裏のあるお部屋にて
      焼き蟹、甲羅酒、お米から炊いた蟹雑炊をいただきました。


      寺井さんが
      「囲炉裏を囲んで、作法は気にせず楽しく過ごしましょう。」と言われまして
      茶道の話から 美味しいステーキのお店などまで
      いろいろお話が弾み、お昼から お酒もすすみました。


      RIMG0071.JPG




      土鍋いっぱいの雑炊を見て、 誰が食べるんやろ…と思いましたが
      食べられるもんですね。
      食べた後には、土鍋に パリパリの おこげ ができました。
      まるで、蟹煎餅のようで 香ばしかったです。


      最後に、バカラのグラスで ブランデーの入った
      シャーベット状の林檎とラ・フランスのフルーツカクテルで ご馳走さんです。


      11時から 15時前まで
      ゆったりとした時間の中で 贅沢に過ごさせていただき
      楽しい思い出ができました。



      茶の湯について
      まだまだ修行の道は 遠いようですが、楽しく勉強していきたいです。


      「干支の お香袋」 2012

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        12月の袋物のお稽古は

        「干支の お香袋」です。
        来年の 干支は 「巳」ですよね。




        「巳」っていうのは 「蛇」ですから、
        リアルのすると可愛くないし


        どんな物が出来上がるのか楽しみです。




        型紙はこちら。

        RIMG0024.JPG




        表地と裏地を同じ大きさに裁ちます。
        半分に折って、縫っていきます。




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        表地は出来上がり線を 返し縫いで縫い。
        裏地は2ミリ控えて 並み縫いで縫い。

        RIMG0025.JPG



        表と裏を縫ったら、
        縫い代を合わせて縫い綴じます。

        RIMG0026.JPG


        ひっくり返して、
        口を かがり縫いしていきます。


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        出来上がったのは とんがり帽子のようです。

        RIMG0028.JPG




        とんがり帽子を 逆さにして、

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        角を折り込み、

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        たたむと、 ちょっと 蛇に見えてきます。


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        頭の部分に 真綿を入れて、目打ちで紐を通す部分に穴をあけます。
        紐の飾り結びをした ところが 目になります。

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        お教室では、「蛇」の嫌な感じではなく 素敵な お香袋になったと評判でした。




        でも、家に帰って来て
        何も言わずに 見せると

        「これ何?」と言われてしまいました。



        説明すると
        「なるほど、説明されたら 鱗柄なんでわかるけど…。」





        「巳年」は難しいですね。


        冷え込む朝に 雲水さん。

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          今朝は、全国的に冬型の気圧配置で 冷え込みました。
          京都市内も 雪が降っています。


          寒ぶ〜。
          こんな日は、寝床から出るのんが嫌になります。




          向かいの神社にも
          うっすらと雪が積もり、今日は暖かい服装で出掛けないと 思っていると…


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          家の前を 大徳寺の雲水さんが 歩いて行かれました。



          皆さん、雪が降る中  裸足です!!!!
          頭も剃っておられるので
          冷たそうです。




          毎月2、5,7、10の日の午前中が托鉢日だそうです。
          雪が降っても、雨が降っても、かんかん照りでも修行はあるんですね。



          本当に申し訳ないですが、
          私は暖かくして 過ごさせていただきます。


          岩倉・妙満寺さんの 「大根焚き」

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            今日から、師走です。
            なんだか気忙しくなってしまいますね。



            時雨れて冷える今朝、ぶらっと
            岩倉にある 「妙満寺」さんまで行ってきました。



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            「総本山 妙満寺」
            京都市左京区岩倉幡枝町91

            拝観時間  : 6時〜17時
            拝観料    : 境内無料
                      本坊(本堂、雪の庭、展示室) 大人300円



            お釈迦さまが菩提樹の下で悟りを開かれたと言われているのが12月8日だそうです。
            12月になると京都の いくつかのお寺さんで それにちなんで
            「成道会法要(じょうどうえほうよう)」と「大根焚き」が行われます。


            「妙満寺」さんでは
            12月の第1日曜日に行われています。



            まずは、本堂をお参りしました。
            お堂の中では 「成道会法要」が行われていました。



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            お参りがすんだら、 「大根焚き」です。


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            芯まで熱々の お大根の炊いたんが2切れ とお揚げさんが1枚に
            きれいな黄色の柚の皮が添えてありました。

            1椀 500円なり。




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            こちらの お大根の炊いたんは 
            貴船にある「鳥居茶屋」さんのご協力のもと調理されているそうです。



            大根は古くから心身の毒を取り除き、中風や諸病除けに効くとされています。 



            煮崩れしていないのに、中まで柔らかくって熱々です。
            境内にあるテントの中ので いただきました。
            寒いんですが
            熱々の大根で 暖まります。
            とっても美味しい!!



            ご馳走さんです。


            お大根をいただいた後に 本坊を拝観しました。
            今日は特別に 拝観料が 50円引きの 250円で拝観することが出来ます。





            本坊の中の床の間に
            お大根が 供えてありました。

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            お大根には 梵字が書かれています。


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            本坊のお座敷に テーブルがあり、
            こちらでも 「大根焚き」が 召し上がれるようになっていました。
            拝観されるなら、 「雪の庭」と呼ばれる お庭を眺めながら
            暖かいお部屋で お大根がいただけるのでした。
            知らなくって、ちょっぴり残念でしたが
            寒いお外で 熱々の大根も良かったかなと思いました。




            こちらが 「雪の庭」です。

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            12月これからの 「大根焚き」は
            千本釈迦堂さん  12月 7、8日
            鳴滝の了徳寺さん  12月 9、10日 などがあります。

            熱々の大根を食べに出掛けてみてくださいませ。


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